高山病

高山病

夏休みには山登りに出かける方も多いと思います。マチュピチュのような高地の観光地に行く人もいます。このような人にとって、高山病は心配な病気です。折角の休暇も高山病になってしまえば台無しです。

高山病の原因は何でしょうか? これは「低い気圧」と「低酸素」です。標高2,000メートル以上のところでは、気圧が低くなっていると同時に大気中の酸素濃度も低下しています。そのため、飛行機などで平地から一気に高地に移動すると、体がついていけないので高山病になりやすいのです。

高山病といってもいろいろな症状のものがあります。一般に、「山酔い」「高地脳浮腫」「高地肺水腫」に分けられています。「山酔い」の症状はアルコールを大量に飲んだ翌日の「二日酔い」をイメージすればよいでしょう。すなわち、頭痛、食欲不振、倦怠感、吐き気などの症状がみられます。「高地脳浮腫」は脳が浮腫んでくるので、真っ直ぐ歩けないとか、思考力が低下してしまうとか、すぐ眠ってしまうという症状になります。「高地肺水腫」は最も重症の高山病であり、呼吸困難、胸の圧迫感、動けないなどの症状がみられます。

それでは高山病にならないようにするには、どうしたらよいでしょうか?まず、旅行の日程をゆっくりしたものにすることです。時間をかけて平地から高地に移動してゆくことが大切です。水分補給は是非ともおこなってください。高地では脱水傾向となっていますので、これが高山病を悪化させる原因となっているからです。

アルコールや睡眠薬は是非とも避けてください。アルコールは利尿効果があり、脱水傾向をきたしやすいことと、酔うことで高山病の初期症状に気付かなくなることがあるからです。高地に行くと眠れないということで睡眠薬を飲む人がいますが、これは呼吸を抑制してしまうので、高山病を悪化させる危険があります。

高山病の予防としてアセタゾラミド(商品名:ダイアモックス)という薬を使用している人もいます。これは呼吸の中枢神経を刺激することによって呼吸回数を増加させ、血液の中の酸素濃度を増加させることができます。高地に到着する前日から到着後3日の内服となります。服用することによって、4人に1人が手足にしびれ感を感じるかもしれませんが、これは次第に改善するので心配はありません。ダイアモックスを高山病予防として使用する場合には自費診療となるので、すべての医療機関が処方してくれるとは限りません。病院や診療所に受診する前に問い合わせてみることが大切です。