手指衛生の種類 Types of hand hygiene

手指衛生には、「流水と石けんによる手洗い」と「アルコールによる手指消毒」の2種類があります。「アルコールによる手指消毒」は「流水と石けんによる手洗い」よりも除菌効果が5~50倍高く、手に目に見える汚れがなければ、アルコールによる手指消毒で代用が可能です。以下にそれぞれの違いについてご紹介します。

  • 流水と石けんによる手洗い Water and soap

    石けんを使って手を洗うことで、細菌、ウイルスなどを手から洗い流すことができます。手を洗う時には石けん成分が残らないよう十分にすすぎ、すぐに乾燥させないと手荒れの原因となります。荒れた手には、細菌が付きやすくなるので、日ごろからハンドクリームを使いスキンケアを心がけましょう。

  • アルコールによる手指消毒 Hand disinfection with alcohol

    アルコール製剤の入った液剤やジェル剤などで手や指を消毒することで、手に付いたインフルエンザウイルスなどを弱らせて殺す効果があります。アルコール手指消毒薬はお近くの薬局などで販売されていますし、手軽な携帯タイプもあります。外出時に携帯しておくと、手洗い設備がないときにいつでも手軽に手指消毒ができます。一般的にノロウイルスにはアルコールによる手指消毒は効果がないといわれていますが、最近ではノロウイルスに効果がある薬剤を添加したアルコール製剤も発売されています。

手指衛生のタイミングと方法(テクニック)
Timing and method

日常生活で簡単にできる手洗いの予防効果はとても高いものです。特に、調理の前後、食事の前、トイレの後、外出から帰宅した後にはこまめに手洗いをする習慣をつけることが大切です。

流水と石けんによる手洗い Water and soap
  1. Step.1

    洗いやすいように腕時計や指輪は
    外しておきましょう。
    爪は短く切っておきましょう。

  2. Step.2

    はじめに流水で手全体を濡らします。
    (泡立ちを良くして手全体に石けんを広げる
    ためと、皮脂を奪いすぎないように
    するためです)

  3. Step.3

    手に石けんを付け、手のひらで十分に泡立てます。30秒以上かけて丁寧に洗いましょう。(「ハッピーバースデートゥーユー♪」の歌が1回15秒なので、2回歌うのを目安に
    すると良いです。)

  4. Step.4

    指先(爪)を入念にこすります。

  5. Step.5

    親指をねじり洗いします。
    ※特に、指の間、指先、親指などは
    洗い残ししやすい部分なので、
    念入りに洗いましょう。

  6. Step.6

    手首も忘れずに洗います。

  7. Step.7

    ぬるま湯以下の流水で十分に
    すすぎましょう。
    ※温かすぎるお湯は、皮脂が溶け出して
    しまうので、手荒れしやすくなります。

  8. Step.8

    清潔なハンカチやタオルなどで
    水を十分拭き取って手を乾燥させます。

アルコールによる手指消毒 Hand disinfection with alcohol
  1. Step.1

    ジェルを適量(500円玉ぐらいの大きさ)
    手のひらにとります。

  2. Step.2

    ジェルを指先にすり込み、
    手のひらになじませます。

  3. Step.3

    手のひらによくすり込みます。

  4. Step.4

    手の甲にもすり込みます。

  5. Step.5

    指の間にもすり込みます。

  6. Step.6

    親指にもすり込みます。

  7. Step.7

    手首にも十分すり込みます。
    ジェルが乾燥するまで、
    よくすり込みます。

順天堂大学大学院 感染制御科学教授 順天堂大学大学院 呼吸器内科学教授 順天堂医院 感染対策室長 堀賢先生
順天堂大学医学部附属順天堂医院 医療安全推進部 感染対策室 小松﨑直美様